遺体管理学

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エンゼルケア の 考え と 定義



                                                        目的、規定外の無断使用厳禁




死後の処置とエンゼルケアの違い



2013年8月1日
 従来から続けられてきた死後の処置は、看護業務における悪しき「ルーティンワーク」の代表であり、          どのご遺体に対してで も同じ処置をしてきました。                                                   その原因は、ご遺体へ対する知識の欠如が1番の原因であり看護分野では、                       「患者さんは死亡したら終わり」との考えから、患者さんとご遺体は別と思われてきました。                しかし、医療者にとっては「死亡しても患者さん」であり、少なくと も医療機関を出るまでは、                             患者さんとしての対応をする必要性があります。                                               「死ねば口や鼻に綿を詰める、顎や手首を縛る」との科学的根拠が全くない処置を行う看護師もおり、             古くからの習慣や慣わし事が「正しいと信じている現場」を目にすることがあります。                                              確かに、習慣や慣わし、言い伝えには科学的根拠がある物ももありますが、ご遺体に関するこれらの物で
「科学的根拠を認める物は一つもありません」

 しかし、1950年代から続けられた「死後の処置」は、全く変化することなく2000年まで伝承されてきており、昭和時代の
遺物として医療現場では生き続けました。
その間にも医学や医療は大きく進歩しており、看護分野においては「患者さん本位の医療や看護」を行うようになりました。

 ただし、ご遺体に対する処置だけは未だに5不変であり、50年前の方法が続けています。
医療や看護が変われば「受療後のご遺体も変わり」、50年前とは日本人の生活習慣や社会が大きく変わり、時代遅れの
間違ったの常識や考え方が通用しない所まで来ています。

 確かに、死亡された患者さんの家族、特に高齢者の家族からは「口や鼻に綿を詰めてくれ」と希望される場合があり、
その場合は「家族の希望に沿う処置」は意味がありますが、家族の希望も科学的根拠がなく、単に先輩看護師から
教わったからとの理由から行う処置は、医療者として行う処置としては疑問を感じます。

 医療資格を与えられることは、「本来ならば禁止されている行為(身体侵襲等)が特別に許された者」であり、
常に切磋琢磨に励み、最新の知識や技術を持って患者さんへ対応することが責務とされています。

 すなわち、死後の処置とは施術者である「看護師主体の処置」であり、
エンゼルケアとは科学的根拠や患者さん(ご遺体)状態に合わせた「患者さん主体の処置」となります。
そして、エンゼルケアは退院後の状態も考慮して行うことが最大の特徴です。
身元不明、引き取り手のないご遺体であっても、医療者としての自覚が必要です。


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エンゼルケアがダメになりだした
2013年8月1日
 日本では、2000年ころまでは「死後の処置」でしたが、2000年  以降は従来の問題点を踏まえ、                「エンゼルメイク」との考え方が 主流となりました。                                               しかし、この段階ではメイクや着付けといった「美容的問題解決と意識改革」に留まっており,                              ご遺体を考えるという点では十分でななく、化粧や着付け、家族への対応部分の「可視的部分改革」が              主体の物でした。                                                                                             そして、2003年ころから主体であるべき「ご遺体部分改革」が始まり、化粧を連想するエンゼルメイクよりも           化粧も含め、ご遺体や家族のケアも含めた「エンゼルケア」との名称が使用されるようにり、                             今日ではエンゼルケアとの名称使用が多くなりました。

 医療者や福祉従事者が行う行為は「ケア」であり、葬儀従事者が行う「サポートやメイク」とは目的や効果、
対象が異なるために一線を画す目的もありました。

 この機運は2010年ころまでは続きましたが、2011年以降は看護師サイドが葬儀業界に、葬儀業界が看護師サイドに
すり寄るケースが増加し(看護師相手は儲かる、看護師は妄信する)、相応の利害一致によりエンゼルケアの考え方が
「死後の処置」に戻りつつあります。
これは、評価されづらく可視化出来ない家族への対応やご遺体への対応よりも、可視化できる「メイク」への依存傾向が高まり、
「きれいにメイクすることが、良いエンゼルケアの評価」と考える看護師が増えたためです。

 例えば、看護師が行う「シーツ交換」には医療的な大きな意味や目的もあります。
しかし、評価される点は意味や目的の認知よりも、「短時間で数多くの交換を行い、シワや折れがなく出来たか」です。
そのために、知識や教育、資格は評価対象ではなく、「目に見える出来具合」(数やシワの有無)だけが評価されるために、
見方を変えれば十三の「ラブホテルのパートのおばちゃんの方が、看護師より優れている」との評価もできます。
(ホテルと医療機関ではシーツ交換の意義や意味が違うが)

 確かに、シーツのシワや折れは「患者さんに不快を与えます」が、シーツ交換の目的は「公衆衛生学や生理学的的観点」であり、
上手にシーツ交換ができる看護助手やラブホテルのおばちゃんには「皮膚の排泄機能を正常に保つ」等は理解できません。

 メイクが上手にできることは良いことですが、生体と異なりごエンゼルケアでのメイクは「きれいに見せる目的よりも、
変化の隠ぺいや悪化や変化の進行を遅らせる目的」であり、きれいに見せる目的に固着したり優先するメイクは、
商品の出来を競い、化粧や着付けの出来が利益につながる「葬儀業者の行うメイク」に過ぎません。

 残念なことに、同僚や先輩、上司や家族からの直接評価は「メイクの出来次第」であることは否定しません。
しかし、医療とは「管理と予防」が最優先であり、きれいなナートやきれいな包帯巻きを競う場ではありません。
ここ数年、「メイク」(化粧や着付け)だけに走る看護師が増加し、意識と学識の低下が見られます

大学や学校に葬儀社や葬儀従事者を呼んで、生徒達にでたらめな情報を伝授している教育機関もありますが、
これらの過ちが引き起こす予後を十分に理解しているのでしょうか?
最大の被害者は、「遺体と家族達」であり、喜んでいるのは葬儀社と葬儀従事者です。
葬儀社認定看護師は、医療に携わるべきではありません。(とナイチンゲールが言っているかも)







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